2022年4月17日日曜日

パタゴニアのネットプラス・リサイクル・ナイロンの話

今年のパタゴニアのバギーズ・ショーツや、キャップ、
その他ナイロン製品には漁網をリサイクルした、ネットプラスが採用されています。

今日はネットプラスがどういうものか書きます。


世界の海はプラスチックで窒息しています。

全世界で毎年ずさんに管理された880万トンのプラスチック廃棄物が海に流出し、
その大部分が使い捨てのプラスチックです。

廃棄された漁網はプラスチック汚染の最も有害なそれで、
科学者は65万以上の海洋生物が漁網に捕らえられて生命を奪われる、
あるいは重大な怪我をしていると推定しています。

ほとんどの使い古された漁網は他に選択肢がないため、そのまま海に廃棄されます。


そこでパタゴニアは
過去5年にわたり、
パタゴニアのベンチャー基金であるティンシェッド・ベンチャーズを通して
ブレオ社によるネットプラスの開発を支援してきました。

使用済みの漁網を帽子のつばと衣類に再利用することにより、
今年だけで149トン以上の有害な廃棄物が世界の海に流出することを防いできました。


帽子のつばへの再利用は比較的シンプルでしたが、
衣類に利用できる高品質な糸へ漁網を化学的にリサイクルする方法を開発するために、
パタゴニアの原料開発者はサプライチェーンのパートナーと緊密な取り組みが必要でした。

それがついに実現し、2021年秋冬シーズンには104トンの漁網が
パタゴニアの衣類へと生まれ変わりました。

普段なにげなく着ている服が、このように多くの海の生き物の命を
救っていると考えると、本当に素晴らしい話ですね。

これから先の数年、ネットプラスの製品がどんどん増えていきそうですね。


0 件のコメント:

コメントを投稿